AstroZone

アストロゾーンへようこそ

(書庫) 二次元の放物線軌道

(2020/12/24)

(2020/03/08)

 楕円軌道でも双曲線軌道でもないときは、離心率 e=1 となり、放物線軌道になりますが、空焦点が無限遠方になり、楕円や双曲線のように二つの焦点からの和や差によって軌道を定めることができません。したがって、放物線の軌道は、焦点と準線との最短距離が等しい場所として定められています。

  • 近点距離: q
  • 近点座標: (q, 0)
  • 共通重心座標: (0, 0)
  • 準線:  x=2q
  • 放物線軌道:
    \sqrt{x^2+y^2}=2q-x
    x=-\frac{y^2}{4q}+q

 ところが、これに座標変換を施すと、途端に軌道式が煩雑になります。点の座標変換は直感的にもわかりやすいですが、線の座標変換は式を煩雑にします。それでも、二次元であれば強引に軌道を示すことはできますが、三次元になるとお手上げです。自然界で完全な放物線軌道をもつ天体はなく、楕円か双曲線かのいずれかになるので、あまりこの問題に時間を掛けるのも無駄なので、三次元の放物線軌道を示すのは将来の課題とします。