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2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

惑星の軌道要素と火星の大接近

(2020/10/10) 惑星の軌道要素を紹介します。 Gm: ギガメートル (giga metre): 106 km mlh: ミリ光時 (milli light hour): 1.0792528488×106 km 軌道長半径: Gm (mlh) 離心率 近点角 軌道傾角 昇交点角 a ε ω + Ω i Ω 水星 57.909 (53.657) 0.25064 77.7518° …

角度の単位、度(°)

(2020/10/08) 角度の単位は度(°)とします。少数点以下の数値は、分や秒を使わずに十進数で表します。この記事では惑星から見た太陽の視直径を紹介します。視力1.0の人が大きさを認められるのは 0.017°以上になります。軌道長半径 a, 太陽半径 r とすると視直…

三次元の楕円軌道と極座標

(2020/10/08) 軌道長半径 a、離心率 ε、 共有重心座標 (0, 0, 0)、近点引数 ω としたとき、XY平面上にある楕円軌道は下記の式で表されます*1。 この軌道に対して、軌道傾角 ι、昇交点角 Ω の回転行列で座標変換を行うと、三次元の楕円軌道が求まります。 ω=0…

二次元の楕円軌道と極座標

(2020/10/08) 軌道長半径 a、離心率 ε、 共有重心座標 (0, 0)、空焦点座標 (-2aε, 0) としたとき、二次元の楕円軌道は下記の方程式で表されます。 X Y (0,0) (-2aε, 0) (x, y) θ これを共有重心座標を中心とした極座標で表します。 上記に、 を当てはめます…

太陽を揺り動かす惑星

(2020/10/04) 太陽系の質量の99.87%*1は太陽に集まっています。したがって、他の連星系と違い、太陽を公転する天体で、複雑な軌道を考える必要はありません。楕円軌道で近似でき、多少の摂動はあっても、40億年以上も定まった起動を保つことができました。し…

速さの単位、光速 (celeritas)

(2020/10/04) 速さの単位は迷うことはないでしょう。光速です。それに SI接頭辞*1をつけて表します。光速を超える速度は存在しないので、最高速度が 1光速(1 c, 1 celeritas)です。celeritas はラテン語で速度という意味です。したがって、SI接頭辞はすべて1…

時間の単位、秒、時、年

(2020/10/03) 時間の単位は、10進数に従っておらず、秒分時日週月年の相互変換は複雑です。中には、変換のために、整数でなく少数部分まで必要になります。 秒 分 時 日 週 月 年 1秒 1 1分 60 1 1時 3,600 60 1 1日 86,400 1,440 24 1 1週 604,800 10,080 1…

エクサトン級天体

(2020/10/03) 1 Et (エクサトン)とは、1018 t かつ 1024 g のことです。エクサトン級天体とは 1 Et 前後の質量を持つ天体のことです。エクサトン級天体は自己重力で球状になれる下限の天体になります。Haumea(ハウメア)、Makemake(マケマケ)、Ceres(ケレス)…

ゼタトン級天体

(2020/10/03) 1 Zt (ゼタトン)とは、1021 t かつ 1027 g のことです。ゼタトン級天体とは 1 Zt 前後の質量を持つ天体のことです。太陽系では、岩石惑星とガリレオ衛星、月、Titan(タイタン)が当てはまります。岩石惑星は、水星、金星、地球、火星のことで、…